2022.06.08
「エンジニアは男性」と言われIT業界への就職を諦めた私が13歳の自分に見せたい“今の姿”
TieUpsに在籍するメンバーは、国籍もキャリアもさまざま。
今回は、外部ライターの方に広報・宇都彩香の「仕事で大切にしているモットー」、およびそれを実現するTieUpsの環境についてのインタビューをしていただきました。

「仕事を少し休もうかなと考えてたのに、ここならいけるかもと思った」
キャリアを大きく変えた“会社の採用基準”

ーーTieUpsに入社した経緯を教えてください。
2021年5月、前々職で広報の経験があったからかWantedly経由でスカウトが来て、代表の小原に会ってみたんです。
ちょうど結婚して前の会社をやめて“しばらく家にいようかな?”と思ってたタイミングだったんですけど……。
「伸びるスタートアップには、必ず初期から広報がいる!」って言われて。
ーー力強い口説き文句ですね。
それで、「SNSをつくります」って言われたんですよ。
ーーどう感じられたんですか?
何言ってるんだろうって(笑)。

国産のSNSで本当にメジャーになったものって「mixi」ぐらいじゃないですか。正直何言ってるんだろう……って思ったんですけど、小原が話しているとできそうな気がしてしまうのと話しているうちに「この人の会社が自分に合っているんじゃないかな?」って思ったんですよね。
ーーそれはなぜですか?
会社の採用基準をきいたら、「物腰柔らかい人」って言われたんですね。実際、小原もそういうタイプ。
私もこう……顔も丸くて道とか聞かれやすいタイプなので、いけるんじゃないかな?と思ったんです(笑)。

ーー今は、広報以外にもいくつかの仕事を兼務しているんですか?
一番忙しいのは人事の業務です。慣れないながら採用面接も担当しているので、日々反省しながら頑張ってます(笑)。
伝えるためには、まず自分たちのカルチャーに向き合う。人事、広報としてのモットー
ーースタートアップの人事は、大手と異なり難しいことも多いかと思います。大切にしているモットーなどはありますか?
大手企業だと、PDCAをまわして“採用コストを下げる”というのがKPIに置かれていることが多いと思うんですが、私たちのようなスタートアップだと、採用コストがかかっても、「カルチャーマッチする人をちゃんと採用する」ことが重要になってきます。
ーーカルチャーマッチする人を見極めるコツなどはあるのでしょうか?
人を見る前に、まず“自社のメンバーを知る”っていうのが第一歩だと思っていて。

たとえば、メンバーと話していると、勤務時間外に何かに触れたとしても「こういうサービスはこう仕事に生きるかも」みたいに、ちょっとした仕事のアンテナを張ってる人が多いと感じたんです。
ーー明確にオンオフを分けないというか。
そうです。それで、面接で「日常的にどんなことをインプットしてますか?」っていう質問をするようにしてみたんです。「読書するとか、そんなに大それたものじゃなくてもいいんですけど…」とフォローしながら。
それってつまり、「生活のなかでどういうアンテナを張っているか」に触れられる質問だと思うんですね。
カルチャーマッチを生むためには、まずは自社のカルチャーに向き合って言語化する必要があるというのは、人事の仕事をしてみての学びでしたね。
ーーメイン業務である広報としてのモットーもあれば教えてください。
“唱え続ける”ことですね。
これも、まず自社のサービスをよく知ることからだと思うんですけど、「lit.link」はユーザーの60%がいわゆる「Z世代」と、多くを占めていることが特徴で。
「Z世代」という言葉や、「Z世代に支持されている」と、オンでもオフでも唱え続けることは意識しています。
その領域に対する“本気度”や、「Z世代と言えばTieUpsだよね」という認識が各社の広報さんの間でも拡がっていくはずだと考えています。
ーーなるほど。逆に課題を感じていることなどはありますか?
データがない、感覚的な部分を多くの世代の人に伝えることですね。
たとえば、lit.linkのサービスの意義を説明するときに「instagramのプロフィール欄にURLをひとつしか貼れないことの重大さを解決する」っていうふうに話すことが多いんですが、SNSにあまりなじみのない記者さんにその表現をしても、その“重大さ”が伝わるかどうか……。
データで表現できるわけではないものなので、そこをどう伝えるかが、今の課題ですね。

照れない、恥ずかしがらない、斜に構えない。“熱中して自走する”組織の空気感
ーーでは、TieUps社での仕事全体に対するモットーや「大切にしていること」があれば教えてください。
「熱中していることを恥ずかしがらない」。

これまでの経験のなかで、ちょっと斜に構えてしまったり、「この年齢になって……」と熱中していることを恥ずかしいと思うこともなかったわけじゃないんです。
でも、今の組織は仕事に熱中していることを恥ずかしがらない若いチームなので……。
仕事が好きな自分を「ゲームにハマってる」みたいに肯定していきたいと思って、日々働いてます。
ーーTieUps社自体“若い組織”とのことですが、組織の雰囲気や環境について教えてください。
「自走する組織」と言えるんじゃないかと思います。
本当にメンバー一人ひとりに大きな期待が懸けられて、仕事を任せられる。「任せるよ」って言って本当に全部任せる人や会社ってあんまりないじゃないですか(笑)。
25歳で一人で部署を持つケースもあって、一人ひとりに期待とプレッシャーがある状態ですね。“成長できる近道”がある組織だと思います。
ーー宇都さん自身は「成長したな」と思うことはありますか?
今までいた会社では、チーム内の最年少なことが多かったんですよ。なので、「他のメンバーにどれぐらい手を差し伸べたらいいのか?」がわからなかったんです。
でも今は平均年齢29歳ぐらいの会社なので、ちょうど真ん中ぐらい。2月にマネージャー職になったこともあって、年次が下のメンバーに対しておせっかいをすることに抵抗がなくなったというか(笑)。
もともと人の世話を焼いてあげることが好きだったので、そこも照れなく、仕事として取り組めるようになったのは成長だと思いますね。

私、父の仕事の関係で、3歳のころから海外で育ったんですね。子どものころは、日本のカルチャーが得られるものがあんまりなくて、日本の雑誌を買ってもらったら、何カ月もずーっと眺めてたり。
それで、13歳ぐらいのころに、まだブログが流行る前だったんですが「ホームページ」とか「掲示板」をつくって、日本の子と交流しはじめたんです。
ーー知識は独学で?
そうです。ネットでHTMLを調べたり。それで好きな人がどうとか、中学生の悩みを語り合うっていう(笑)。

だから、私の表現のルーツは「インターネット」なんです。
でも、日本の大学に入って就職活動をすると、まだ、「エンジニアは徹夜もあるから、体力がある男性がいい」って言われるような時代。
結局金融系の仕事に就職したんですけど……。
ーーでは、そのころの想いが今遂げられたと。
まさにそうですね。何回か転職して、結婚もして、自分のルーツである「インターネット」の世界にいられるとは思わなかった。
中学生のころの自分が感動した、インターネットのコミュニケーションをつくり出す組織に、もっと貢献していきたいと思いますね。

TieUps株式会社では、プロフィールサイト「lit.link」やコミュニティデザインSNS「WeClip」を一緒に作っていくエンジニアを募集しています。
(正社員を募集中ですが、まずはお試し入社も可能です。)
興味がある方はぜひWantedlyやMeety、人事・たなかのTwitterにDMからお気軽にご連絡ください。